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【ガンプロ】おかえり中村宗達、3ヶ月ぶりの帰還——4・29後楽園、若手3人で挑んだ復帰のリング

【ガンプロ】おかえり中村宗達、3ヶ月ぶりの帰還——4・29後楽園、若手3人で挑んだ復帰のリング

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ガンバレ☆プロレスニュース中村宗達
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ガンバレ☆プロレス『マッド・マックス2026』、4月29日後楽園ホール。13周年記念大会の第1試合のリングに、中村宗達が戻ってきた。頸椎椎間板ヘルニアによる約3ヶ月の欠場を経ての復帰戦。結果は黒星。それでも、若手の戻ってきた姿に客席は確かに沸いた。

第1試合という配置の意味

13周年という節目の興行で、中村の復帰戦は第1試合に組まれた。

これはガンプロからの一つのメッセージだろう。記念興行のオープニング、観客が会場に集まり始めて、最初に拍手を送るその瞬間。そこに「戻ってきた選手」を置く。その選手の名前を呼んで一日が始まる——興行構成として、これほど意味のある第1試合の置き方はない。

カード:未来3人 vs ベテラン3人

組まれたのは6人タッグマッチ。

中村宗達&川上翔大&元島仙多郎 vs PSYCHO&趙雲子龍&進祐哉

この日のメインで大家健代表が「俺がデビューした年に生まれた子、25歳です。第1試合やった(中村)宗達、川上(翔大)、元島(仙多郎)とか生まれた年に俺デビューしてます」と言及した、その3人が揃ったコーナー。ガンプロが独立後の数年で揃えてきた次世代の若手たちが、復帰戦のリング片側に並んだ。

そしてもう片側は、PSYCHO・趙雲子龍・進祐哉という、若手にとっては高すぎる壁の3人。復帰戦の相手としては容赦のないマッチアップである。

戻ってきたドロップキック、そして「豹魔殺し」

3ヶ月ぶりの中村が見せた攻撃のなかで、特に観客を唸らせたのが二つの技だ。

ひとつはドロップキック。首のヘルニア明けの選手にとって、空中で繰り出して着地でその衝撃を首にもらうこの技は、本来なら最も警戒すべき動きである。それを試合中盤で繰り出してきたあたり、首の状態が想像以上に整っていることを観客に示した格好になった。

そしてもうひとつ、印象的だったのが豹魔殺し。これは大日本プロレスの宮本裕向が代表的な使い手として知られるカウンター式フロント・スープレックスだ。相手が前に飛び込んできたところを受け止め、そのまま頭から前方に投げ落とす。技として、相手が踏み込んできた勢いをそのまま利用するため、自分から投げに行くタイプのスープレックスとは身体への負担の質が違う。

ガンプロの若手が、デスマッチ畑のベテランの代表的な技を持ち込んでくる——技選びの面白さも、ファンの目を引いた。

決着:PSYCHOのハイフライ・バムに沈む

激しい応酬の末、中村が捕まった。最後はPSYCHOのハイフライ・バムが決まり3カウント。復帰戦勝利はならず。

ただ、勝敗の数字以上に、観客が中村のリング上での動きから受け取ったのは「戦える状態に戻ってきている」という事実だった。3ヶ月前、首の負傷というニュースに不安を覚えたファンも少なくないはずだ。プロレスラーが首を傷めるとは、そういうことだ。

その不安に対する、4月29日のリングからの返答は——「動ける、戦える、リングにいる」。これだけで、第1試合は十分に役割を果たしていた。

同世代3人の絵

中村が組んだ川上翔大、元島仙多郎との3人の絵。同じコーナーに、同じ時代を生きるレスラーが3人並ぶ景色は、独立3年目のガンプロが少しずつ作ってきた未来の風景である。

同世代の若手が同じ団体に3人揃うという事実そのものが、独立3年目のガンプロにとって大きな資産だ。ベテラン頼みでもなく、外注でもなく、団体の中で育ってきた次の世代がリングに並んでいる。これがどれだけ大きいかは、団体運営の現場ほどわかっているはずだ。

中村宗達というレスラーが、その3人の真ん中にいる。負けた試合の後でも、「戻ってきた」という事実だけで会場の空気を変えた選手として、そこにいる。

おかえり、中村宗達。


*ガンバレ☆プロレス『旗揚げ13周年記念大会〜マッド・マックス2026』*

*2026年4月29日(水・祝)東京・後楽園ホール*

*第1試合6人タッグマッチ:PSYCHO&趙雲子龍&進祐哉 ○ vs × 中村宗達&川上翔大&元島仙多郎*